英検S-CBT、小学生は難しい?結果は…

英検

小1で英検S-CBTを受けてみました。今回は、一次試験は従来型の準会場で受け、二次試験だけS-CBTで受けました。S-CBTの試験会場は従来型の試験会場より小規模なので、大きい建物やたくさんの人がいると緊張しやすい息子にとっては、部屋に入りやすかったようです。

なぜ英検S-CBTにしたの?

なぜ、S-CBTを選んだのかというお話をしたいと思います。

一次試験合格後、二次試験会場を息子と下見に行き、親としては準備万端で臨んでいました。試験当日、控室に入ると緊張した空気が流れていました。中高生のなかに1,2人は小学生らしき子どももいました。私は、個人番号や名前等を記入し息子と部屋で待っていました。

そして息子が試験の別階に移動する順番になりました。しかし、私にしがみつき、みんなと並んで移動するの泣いて拒否。階段下までは一緒にいけましたが、階段を上がることは英検スタッフの方から止められました。

結局息子は、試験の教室がある上の階に上がれなかったため、2次試験は棄権という形になってしまいました。せっかく、一次試験合格したのに~。試験の教室に入れたら、合格してたかもしれないのに~。がっかり。とはいえ、息子もここまでよく頑張ったので、次の対策を考えました。そして場所や雰囲気で緊張しやすい息子には、もしかしたらS-CBTの方が合っているかも、と思って調べ始めました。

S-CBTでは、マウス操作ができることは必須ですが、キーボードの操作はそんなに必要ではないことと、スピーキングテスト(面接試験)では、パソコン画面の映像をみながら、声をマイクで録音する形式なので、面接官(人)よりは緊張しなさそうということで、受けてみることにしました。そして、息子一人では試験の部屋に入れなかったという経験から、私もS‐CBT を申し込むことにしました。

英検S-CBTとは?

英検S-CBTは、従来の筆記試験形式の英検と同等の資格や英検CSEスコアを得ることができる新しいコンピュータベースの英語検定です。従来の筆記試験とは異なり、コンピュータ上で入力していきます。

毎週土日、一部エリアでは平日も試験を受けることができます。日時・場所も事前に決まっていて、そこから選ぶことができます。

できるだけ直近の日程で申し込みたかったのですが、日にちが近いと満席になっていることが多い印象です。一番早い日程で探すと約1か月後でした。

ちなみに2次試験を棄権した息子ですが、一次免除の手続きは後日する形で、S-CBTの申し込みはできました。そして2次試験の結果が出た後、1次免除の入力を受験者マイページにしました。

実際に受けてみて

 会議室のひと部屋に受付と試験の部屋が2部屋ありました。

試験を受ける部屋は、上半分ガラス張りで、パソコンとヘッドセット、説明の紙が各ブース毎にセットされているのが外から見えます。パーテーションで一人ずつ区切られています。

受付で受験票(英検ホームページの受験者マイページからプリントアウトして持っていきます。)と身分証明書を見せて、利用するPCの番号が書いたプレートとロッカーのキーを受け取ります。

部屋に入る前に、受験票、プレート、鉛筆2本と消しゴム(カバー外す)だけを手に持ち、後はロッカーにすべて入れておきます。

持ち物を部屋の入口にいるスタッフに見せて、座席に案内してもらいました。その際、息子が漢字が読めないこと、パソコンにキーボードで入力できない旨をスタッフに伝えて、個人番号やパスワードはスタッフに入力をしてもらいました。息子には、画面に読めない漢字が出てきたら、スタッフを呼ぶボタンを押すように伝えました。

息子は早速ヘッドホンを付けて準備していました。時間になるとスタッフの人から注意点等の説明がありました。ヘッドホンを付けたままの息子は、聞こえていたのでしょうか?(-_-;)まあ、とにかく、母としては、椅子に座れて試験を受ける姿勢ができただけで大満足です。

ただ、パソコン用のオフィスチェアだったため、大人は座り心地が良いのですが、背が低い小学校低学年の子には、座面が広すぎて椅子の高さも高いので、足がつかず不安定な姿勢で受けることになります。リーディング等すべてを一日で受けるときには、しんどいかなあとも思いました。

S-CBTは面接試験が一番最初に行われるため、1次免除の人は面接試験が終わった段階で終了して外に出るよう案内があります。その案内で息子と一緒に外に出て、無事2次試験を終えることができました。

S-CBT対策は?

S-CBTの対策は、英検S-CBT専用の予想問題ドリルでパソコン操作の練習をしました。S-CBT対策としては、これだけです。面接練習としては、オンライン英会話で約2か月間、週2回くらいやっていたので、だいたいの傾向は理解していました。

で、当日。ちょっと焦りました。私が。予想ドリルにはなかったWarming-upという画面が出てきて、2問ほど自分のことについて英語で質問をされました。緊張しているだろう息子は大丈夫だったのか、ほんとにウォーミングアップできたのか…。

後で、息子に聞くと2問目は答えられないまま時間が来てしまったと言っていました。点数には大きく関係ないかもしれませんが(あるのかな?)、初めに予想と違った質問で動揺し、上手く答えられなかったショックで、本番の質問まで引きずっていなかったか心配です(-_-;)

メリット

柔軟なスケジュール: 英検S-CBTは原則として毎週土日に開催されており、一部エリアでは平日にも実施されています。日時や場所も指定できるのもいいですよね。

これにより、子どもの都合に合わせて日程を選ぶことができます。

試験が1日で完結: 従来の英検では筆記と口頭試験が別日に行われますが、S-CBTでは1日で全ての試験が完結します。1回で4技能受験ができます。

これにより、忙しい子育てママでも安心してスケジュールを組むことができます。

結果が早い:受験後、約1か月で結果がわかります。小学生にはあまり関係ないかもしれませんが、受験生などで、短期で合格したい方にはお勧めです。

面接で別階、別室に行かなくてよい:これが、小さい子にとっては大きなメリットだと思いました。

入室したらパソコンの前に座って、試験時間になったら、まずスピーキング(面接試験)から始まり、リスニング、リーディング、ライティングへと続きます。

従来型の2次試験では、初めての場所、知らない大人たちの中で移動して、面接を受けないといけないですよね。

大人でも緊張するのに、ましてや小さいお子さんにとっては、不安で不安でしょうがないって気持ちになりますよね。

1次試験はいつも行っている英語教室なんかで受けれるので、まだましなんですが、2次試験は知らない場所でママと離れて一人で教室まで行かないといけない。すごくハードル高いんですよね。

うちの小1息子、控室から私と離れて試験する教室まで行けず、泣いて拒否して、結局2次試験は棄権してます。

知り合いのお子さんは、面接試験は受けれたけれど、広い学校の中で帰り道がわからなくなり、迷子になってしまったと聞きました。

保護者はお子さんが控室から移動すると、そこの学校では門の外で待たないといけなかったんです。別れた場所と待ち合わせの場所が違うと混乱しますよね。

幼稚園児や小学校低学年くらいだと保護者に引き渡しまでしてくれる人がいないとほんとに不安だと思います。(もうこれ、英語の能力を測るテストのはずが、英語の能力じゃないところで問題が起きている気がします。)

なので、初めての場所や人に不安を感じるお子さんは、英検S-CBTを受けてみるのも一つだと思います。

待ち時間が少ない:これも子どもだけじゃなく、送迎する保護者にとってもありがたいです。

S-CBTでは、全員同時に面接試験からテストはスタートするので、終わる時間も予測しやすく良いですよ。

それに比べて、従来型の別日に行われる2次の面接試験では、控室から移動していくのを保護者が見送った後、どれくらい待っていたらいいのか予測しにくく、待ち時間も長い!

デメリット

コンピュータ利用の必要性: S-CBTは名前の通りコンピュータを使用して受験します。

したがって、子どもがマウス・キーボード操作に慣れていない場合、少しとっつきにくさが考えられます。ただ、実際のところ、ライティングを筆記型で申し込んだ場合、タイピングする場面はほとんどなく、マウス操作で答えにクリック出来れば問題ないと思います。初めの個人番号やパスワードの入力をスタッフにお願いしておけば、入力する場面はないようです。そして手元に呼び出しボタンがあるので、わからないこと、できないことがあれば、ボタンを押してスタッフを呼べるようになっているので、安心です。

テスト時間の長さ: 4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)を一度に受けるので、試験時間が長くなります。

小さいお子さんにとっては、疲れや集中力の低下の心配があります。

スピーキングテスト(面接試験)の環境: 試験中に周囲の受験者の声が聞こえてくることがあります。

これにより、集中を乱される可能性があります。一緒に受けてみて、私は周りの声が気になってしまいました。ただ息子はあまり気にならず、集中してできたようです。

画面に出る案内や手元の案内のシートが漢字のみ:入室後、パソコン前に置いてある案内にルビが無く、漢字の読めない子どもには少し不安かもしれません。また、スピーキングの後に長い案内が画面に出るのですが、それもルビがふってないんですよね。そんなときは、手元のボタンを押して、スタッフに読んでもらいましょう。一度S-CBTを経験したら、同じ内容文なので、次回からは読まなくても流れは同じなので大丈夫だと思います。

まとめ

英検S-CBTは、柔軟なスケジュールと1日での試験完結、待ち時間の短さ、コンピュータに録音する形でのスピーキングという大きなメリットがありますが、コンピュータ利用や長い試験時間、スピーキングの環境などのデメリットも考慮する必要があります。

子どもの性格やスキル、慣れなどを踏まえて、最適な受験形式を選んでみてください。

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